レポート
【計測】StudioにおけるYouTube埋め込み計測の実装方法(GTM編)
2025.09.09
1. はじめに
YouTube動画の視聴状況をGA4で正しく計測したい――そんな場面は多いと思います。特に、Studioを利用したサイト制作では、通常の埋め込みコードに少し工夫が必要になります。
今回は StudioでのYouTube埋め込みを前提 に、Googleタグマネージャー(GTM)を使って計測を行う方法を紹介します。
YouTube埋め込みの計測には大きく分けて次の2つのアプローチがあります。
- GA4側の拡張計測機能を使う方法
- GTMを使ってイベントを拾う方法
両者は設定方法に致命的な違いがあるため、どちらを採用するかを先に決める必要があります。
今回は GTMでの計測 を選びます。
2. 全体の設定について
基本的な設定の流れは、以下のような記事を参考に設定してみてくだださい。
▼GA4でGTMを使ってYouTubeの再生データを取得する設定方法
https://sunkleio-t.com/blog/ga4-gtm-youtube/
こちらの記事の設定を基に、Studio環境に合わせた変更点を解説します。
3. Studioにおける変更点
1. 埋め込みコード内の[enablejsapi=1] を削除
YouTubeの公式ドキュメントでは、iframeの埋め込みコードに以下のようにパラメータを追加するケースが多いです。
<iframe src="https://www.youtube.com/embed/xxxx?enablejsapi=1"></iframe>
2. YouTube Iframe API を別途読み込む
代わりに、Studioの「カスタムコード」機能から以下のスクリプトを読み込みます。
<script src="https://www.youtube.com/iframe_api"></script>
これでYouTube Iframe APIが利用可能になり、GTMでプレイヤーの状態をトラッキングできるようになります。
4. 注意点
iframe自体は触らないこと
パラメータやidを編集せず、そのまま貼り付けてください。
→ GA拡張計測との併用は避けること
今回は「GTMでの計測」を選択しているため、GA側の拡張計測はオフにしてください。
→ APIエラー回避
5. まとめ
- StudioでYouTube動画を計測する場合、GTMを利用するかGA拡張計測を利用するかを先に決める。
- 今回はGTMを選択。
- enablejsapi=1 をiframeに付与せず、代わりに YouTube Iframe APIをカスタムコードで読み込む。
- iframeは触らずに埋め込み、そのまま利用することが安定動作のポイント。
Studioを使った案件でYouTube計測が必要になった際、ぜひ参考にしてください。